「組子細工って何?」「自分にもできるの?」そんな疑問を持つ初心者の方に向けて、実際のワークショップ体験をもとに、組子細工の基礎から作り方まで、わかりやすく解説します。
組子細工とは?
組子細工(くみこざいく)は、釘や接着剤を一切使わずに、薄い木材を精密に組み合わせて作る日本の伝統工芸です。
どんなところで使われているの?
- 障子:和室の引き戸
- 欄間(らんま):部屋の上部の装飾
ワークショップで何が学べる?
準備するもの
ワークショップでは基本的に道具は全て用意されているので、手ぶらで参加できます。
用意されている道具:
- 鋸(のこぎり)
- 鑿(のみ)
- 差し金(さしがね):寸法を測る道具
- やすり
- 金槌
実際の作業の流れ
ステップ1:墨付け(すみつけ)
最初に行うのが「墨付け」です。これは木材に鉛筆で線を引く作業です。
ポイント:
- 差し金を使って正確に線を引く
- この線が後の作業の基準になるので丁寧に
- 初めての方でも講師が優しく教えてくれます
ステップ2:鋸で切る
墨付けした線に沿って、鋸で木材を切ります。
初心者が知っておくべきコツ:
- 鋸は「引く時」に切れる(押す時ではない)
- 最初は角度をつけて少しずつ切り始める
- 反対側から切ると、最後にバリッと割れにくい
- 22本の細かいパーツを切るので、同じ作業の繰り返しです
難易度: ★★☆☆☆ 慣れれば単調作業になります。1本切ったら、それをずらして次々切っていくと効率的です。
ステップ3:溝を掘る(鑿の使い方)
枠組みを作るために、鑿(のみ)で木材に溝を掘ります。
初心者が失敗しやすいポイント:
- 溝が斜めになってしまう → 直角を意識する
- 深く掘りすぎる → 見込みの半分よりちょっと深めが目安
- 中心がずれる → 墨付けの線の内側に沿って掘る
講師のアドバイス: 「白書き(墨付け)の線の内側に、鑿の外側の刃が当たるように」削ると、ぴったり組み合わさります。
ステップ4:組み立て
切り出したパーツを枠に組み込んでいきます。
組み立ての順序:
- まず枠を3本だけ組む
- 中の細かいパーツを入れる(12個の山)
- 最後の1本で固定する
重要なポイント:
- きつすぎず緩すぎない「ちょうどいい硬さ」を目指す
- スカスカだと失敗。少しきついくらいがベスト
- 入らない場合は、やすりで微調整する
- 金槌で軽く叩いて「着殺し」という技法で固定
機械加工との違い
建築学生の体験談によると、大学では機械で寸法を入力して自動的に切る方法が主流だそうです。
手作業の良さ:
- 木材の個性に合わせて調整できる
- 伝統的な道具の使い方が身につく
- 完成した時の達成感が段違い
- 自分の手で作った実感がある
難しさ:
- 時間がかかる(機械なら数分、手作業だと2〜3時間)
- 正確さを出すのが難しい
- 力加減が必要
※現在では組子細工ワークショップは実施しておりません。
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